-
生産現場利用案内
-
注意事項: 原画情報: 1890年、90×150cm、アントワープ王立美術館 作者紹介: シルクハットをかぶり、どこか世間ずれしていない雰囲気を漂わせる男性を中心に、仮面をかぶったような不自然な表情の人々が取り囲む。男性の腕を取って甘える左の女性は口元に不敵な笑みを浮かべ、右の女性は赤ちゃんを乱暴に抱いて何かを訴えている。画面の両端の、この世のものではないような青白い顔は男性の運命を暗示しているのだろうか。右下隅で男性に視線を向け、唯一、人間らしい顔を見せる人物に救いを期待してしまう。 作品紹介: ジェームズ・アンソール 1860年、ベルギーのオステンド生まれ。ルネ・マグリットやポール・デルヴォーと並び、ベルギー近代絵画を代表する画家。伝統的なフランドル絵画やフランス印象主義の影響を受けた斬新な画風は、後の表現主義やシュールレアリスムを予感させ「20世紀美術の先駆者」として評価が高い。地元オステンドのカーニバルを想起させる仮面や怪物、骸骨などを好んで描き、「仮面の画家」とも呼ばれる。1949年没。 <<前へ: 83カラスのいる小麦畑 次へ>>: 85ラ・グルヌイ