原画情報: |
1912年 原画サイズ(69×52cm) 所蔵:個人 |
作者紹介: |
モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo, 1883年12月26日 - 1955年11月5日)は、近代のフランスの画家。生活環境に恵まれなかったにもかかわらず、飲酒治療の一環として行っていた描画が評価され、今日に至る。母親であるシュザンヌ・ヴァラドンもまた画家であったが、彼らはそれぞれ違った方法で自分たちの絵画のあり方を確立している。
ユトリロは、エコール・ド・パリの画家のなかでは珍しくフランス人である。作品のほとんどは風景画、それも、小路、教会、運河などの身近なパリの風景を描いたものである。ありふれた街の風景を描きながら、その画面は不思議な詩情と静謐さに満ちている。特に、壁などの色に用いられた独特の白が印象的である。第二次世界大戦後まで余命を保つが、作品は、後に「白の時代」といわれる、アルコールに溺れていた初期のものの方が一般に評価が高い。パリ郊外のサノワ・サンノワ にはモーリス・ユトリロ美術館がある。またモンマルトルにある墓には献花が絶えない。 |
作品紹介: |
この絵は白の時代の代表作で、特に白が美しい作品。
教会の壁には白の絵の具だけではなく、糊や砂、白墨を粉にして白の絵の具と混ぜて漆喰のようにして壁に塗り、重厚なマチエール(画肌)を生み出している。
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