原画情報: |
76.2×111.8cm 1851-52年 テート・ギャラリー |
作者紹介: |
1829~1896年 ラファエル前派
ジョン・エヴァレット・ミレイ (John Everett Millais)
1829年、イギリス生まれのジョン・エヴァレット・ミレイ。裕福な家庭に生まれたミレイは、幼少時から絵の才能に恵まれ、ロンドンのロイヤル・アカデミー美術学校に11歳の最年少で入学した。その後は才能を生かし次々と作品を生み出し、順調に賞を受賞していった。1848年、ロイヤル・アカデミーの学生仲間とともに「ラファエル前派」を結成し、創立メンバーとして活躍。同派解散後も活躍し続けたミレイはイギリス人画家としての地位を不動のものにした。
ミレイは数多くの歴史や文学や宗教を主題にした作品を見事な色彩と細部まで緻密なタッチで描き残している。1896年ロンドンで死去、享年67歳。
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作品紹介: |
レー自身及びヴィクトリア朝の最高傑作と名高いこの作品は、1862年のロイヤル・アカデミー展に出品したもので、シェイクスピアの『ハムレット』のヒロインを題材にしたものである。川の流れに仰向けに浮かぶ少女のモデルは、後にロセッティの妻となるエリザベス・シダルである。
夏目漱石の小説『草枕』にこの絵に言及した箇所がある。 また、日本画家の山本丘人がこの絵画の影響を受けた『水の上のオフェリア』(原題:『美しき屍』)を描いている。
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