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生産現場利用案内
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注意事項: 原画情報: 117 cm × 162 cm 1565年 美術史美術館(ウィーン) 作者紹介: 1525年、ネーデルランドに生まれのピーテル・ブリューゲル。「農民画家」と言われるブリューゲルだが、当初は版画の下絵を描き、1560年以降油絵に移った。ブリュッセル在住時代はその時代を描いた宗教画が多く、以降だんだんと宗教的要素は薄れ、農民を人道的に描いた。現在残されている作品の半数以上が、晩年に描かれた聖書や神話を主題にした宗教画である。 作品紹介: 『雪中の狩人』は、雪の山間集落や岩山を背景に、猟銃を背負った狩人が猟犬を引き連れて歩く情景を描いた作品。左下に近景の狩人を配置し、中心にスケートに興じる村民、右上に遠景の山岳を配し、遠近法を巧みに用いている。疲れた狩人の背中からは溜息が聞こえてきそうである。一方、眼下に広がる村では、人々が凍った池でスケートを楽しんでいる。その対比が、人間の喜怒哀楽、生活の貧富、人生の浮き沈みを見るものに印象付ける。前述のように、絵画の中心が、神でもなく、風景でもなく、人間であることから、『雪中の狩人』は、ルネサンス的田園風景画の代表作と言われる。 <<前へ: No information 次へ>>: 0031